逆相 UNIPLATES™
逆相 RPS、RPSF
逆相クロマトグラフィーの保持メカニズムは、順相(シリカゲルなど)の場合とは正反対となります。
順相クロマトグラフィーの吸着剤は極性で、極性相互作用によって吸着されます。従って、より極性の高いサンプルがより強く吸着され、極性の低いサンプルよりもRf値は低くなります。展開溶媒(移動相)の極性を高くすると、Rf値を高くすることが可能です。
逆相クロマトグラフィーでは、吸着剤は相対的に無極性の材質で、無極性相互作用によって吸着されます。従って、より極性の低い低いサンプルが強く吸着され、極性の高いサンプルよりもRf値は低くなります。一般的に展開溶媒(移動相)の極性を低くすることで、Rf値を高くすることが可能です。
Miles Scientific社の逆相 UNIPLATES™には炭化水素を含浸させたシリカゲルが使用されています。炭化水素はシリカゲルの表面に吸収されていて、化学的にシリカ粒子に結合させたタイプではありません。
含浸による逆相UNIPLATES™は、化学結合タイプのPR18 TLCプレートと比べて多くの利点があります。最も顕著なのは、水系溶媒の使用が可能でほとんどのC18 HPLC充てん剤と同等の反応を示す点です。逆相UNPLATES™では、100%水の溶媒を移動相としてもスポッティング溶媒としても使用することが可能なので、タンパク質やペプチドなどの極性サンプルを使用する際にはとても有用です。
水やバッファー、極性の有機溶媒(メタノール、アセトニトリル、THF等)を含む溶媒は使用可能ですが、酢酸エチルやそれよりも極性の低い溶媒や無極性溶媒を使用すると、炭化水素がシリカゲルから抜け落ちてしまうので使用できません。
注)有機溶媒に耐性が必要な場合には、化学結合タイプの高性能プレート、逆相Unibond™ HPTLCをご使用ください。
- 水系溶媒(水100%まで)の使用が可能
- 無機バインダーを使用
- HPLCのメソッド開発でクロマトグラフィー条件のスクリーニングにも使用が可能
- 炭化水素含浸 ≈ 炭素量 5%
プレートサイズ | 層厚(μm) | 切込 | RPS 型番 |
RPSF 型番 |
---|---|---|---|---|
20 × 20 cm |
250 | - | P50011 | P52011 |
250 | 〇 | P50511 | P52511 | |
250 | 〇 ⇒2.5 × 20cm |
- | ● P52311 | |
10 × 20 cm |
250 | - | P50021 | P52021 |
250 | 〇 | P50521 | P52521 | |
250 | 〇 ⇒2.5 × 5cm |
- | ● P52321 | |
5 × 20 cm | 250 | - | P50031 | P52031 |
分取用 | ||||
20 × 20 cm |
500 | - | P50012 | P52012 |
500 | 〇 | ● P50512 | ● P52512 | |
1000 | - | P50013 | P52013 | |
10 × 20 cm | 500 | - | ● P50022 | ● P52022 |
5 × 20 cm | 500 | - | ● P50032 | ● P52032 |
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