TLCカタログ
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分離ゾーン濃縮ゾーン濃縮ゾーン700µmバリア(300µm厚)ガラス支持体ステージ毎の変化の様子時間テーパー型の吸着層1700µmUNIPLATE-T™の断面図7濃縮ゾーン付き● 3cm幅のサンプル添加ゾーン付き ● プレート上でサンプルスポットを濃縮● サンプルの前処理や添加の手順を簡素化● クロスコンタミを防ぐ溝付きもあり濃縮ゾーン付きUNIPLATES™には、プレートの下端に沿って不活性な3cm幅のスポッティング用のゾーンがあり、プレートの展開を開始するまでサンプルスポットをホールドします。このゾーンでは、固定相によってサンプルが著しく分離することはありません。溶解性成分は全て溶媒フロントと共に移動し、広がっていたサンプルスポットは狭いバンドに濃縮されます。サンプルスポットのサイズや位置に関わらず、どんなサンプルでも濃縮されて狭いバンドになるため、分離や感度はスポッティング技術の優劣に左右されません。 分取用切込付き分取用切込付きプレートは、分取TLCにおいて分離成分の展開位置を特定するのに破壊的検出法が必要となる場合に最適なプレートです。左右の端から2.5cmの箇所に垂直方向に切込が付いているので、簡単に指で折って切り離すことが可能です。展開後に両端を中心部分から切り離して検出法を用います。可視化が完了したら、中心部分と並行に並べて必要な成分の展開位置を確認し、その部分を掻き取って回収することが可能です。テーパープレート型(UNIPLATE-T™)テーパープレート型UNIPLATE-T™はMiles Scientific社の特許製品で、吸着層に非常に高い分解能を提供する分取プレートです。吸着剤の層は下(300µm厚)から上(1700µm厚)にかけてテーパー型に傾斜しています。300µm厚のシリカ層の下側には700µm厚の濃縮ゾーンが付いている(UNIPLATE-T™の断面図参照)ので、サンプル添加が簡単に行えます。サンプルは分解する前に濃縮ゾーンで濃縮されるため、さらに高い分解能を実現します。テーパー型の吸着層では通常の分取TLCプレートの平坦な吸着層と比較してRfバンドは小さくなり、より遠くで分離します。また、移動相(展開溶媒)の流れるパターンがより均一になるため、垂直方向(濃縮ゾーンからプレート上部に向かって)へのバンドの広がりを抑えられます。これらの要素が一つになり、UNIPLTE-T™テーパープレートを使用すると非常に高い分解能を実現することが可能になります。

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